野口 史織 さん
スポーツ医科学を専門に、アスリートのパフォーマンス向上や怪我の予防、リハビリ、睡眠やコンディショニングの支援を行う仕事です。 選手だけでなく指導者やトレーナーの教育にも関わり、防衛大学校の教官としては未来の国防を担う人たちの教育を担当しています。 研究活動(睡眠、脳×筋肉の関係)も続けながら、科学の力で努力の方向性を示し、より多くの人の成長を支えています。
高校時代、オリンピックを目指して競技に打ち込む中で、全身の怪我(息しすぎて肋骨が疲労骨折など)に悩まされ、競技を続けることが難しくなりました。(※) そのとき支えてくれたトレーナーの存在に救われ、今度は自分が支える側になりたいと思うようになりました。 学びを深める中、現場で選手を支える大切さと同時に、一人で支えられる人数には限界があることも実感し、研究と現場の両方から力になれる道を選びました。 ※3000mで日本4位
怪我や不調、伸び悩みに悩んでいた選手や指導者が、少しずつ前向きになり、笑顔を取り戻していく瞬間に大きなやりがいを感じます。努力は大切ですが、 方向性を間違えるとどれだけ頑張っても成果につながらないことがあります。 だからこそ、科学的に確かめられている知見をもとに、再現度の高い形で努力の矛先を示し、クライアントや選手の成果に繋げていくことに価値を感じます。
研究と現場をつなぎ、より多くの人が正しい情報にアクセスできる環境をつくっていきたいと考えています。 正しい努力の方向性が見えることで、結果につながる挑戦が増え、誰かの幸せにもつながっていくと信じています。 そのために、選手を支えるだけでなく、指導者を育てる指導者として成長し、スポーツの現場全体をより良くしていきたいです。
スポーツ医科学を学ぶうえでは、物理学・生物学・化学の基礎があると理解が深まりやすくなります。 また、相手の目標や状態を整理し、何が必要かを論理的に組み立てる力も大切です。 トレーナーや専門家は相手がいてこそ成り立つ仕事なので、相手を理解しようとする姿勢と、学び続ける力が欠かせません。経験則だけだと浦島太郎状態になってしまいます。
本気で打ち込んでいることがあるなら、その経験は必ず将来につながります。 たとえ思い描いていた夢がかなわなくても、その過程で積み重ねた努力や悩み、乗り越えた経験は、将来の自分の大きな力になります。 だからこそ、今の挑戦を大切にして、全力・本気・真剣に向き合ってほしいです。 本気でやった経験は、かたちを変えても必ずあなたを支えてくれます。
→ 横にスクロール/タップで拡大
職業図鑑に登場する方々のような、現場で働く大人の話を、講演や特別授業として学校に届けられることがあります。ご登壇いただける方やテーマは時期によって異なりますので、「こんな話を聞かせたい」という段階で構いません。学校関係者の方は、運営までお気軽にご相談ください。