武田 英樹 さん
学校では、生徒や先生に向けて、「知っているようで、実は知らないLGBTの基礎知識」や、当事者がどんな悩みを抱えやすいのかを伝える講演を行っています。企業では、LGBT当事者や一緒に働くスタッフ、お客様も安心できる環境づくりや、ハラスメントを防ぐための研修を行っています。 誰もが自分らしく過ごせる職場や学校を増やしていく仕事です。
もともと人前で話すことが好きだったことに加えて、LGBTであることを隠さなければならず、苦しんでいる人が身近に多くいたということがきっかけです。 私は比較的恵まれた環境にいましたが、否定や偏見、周囲の目を気にして悩む人たちを見て、「自分が話すことで何かを変えたい」と思うようになりました。そこから、安心して働き、暮らせる環境づくりに関わるこの仕事を始めました。
講演や研修のあとに、「新しい気づきがあった」「自分のこととして考えられた」といった感想をもらえると、大きなやりがいを感じます。 LGBTの話は、当事者だけの問題ではなく、誰もが自分らしく生きることに関わるテーマです。 それが相手に伝わり、これまでになかった視点や行動につながったとき、この仕事の意味を強く実感します。
この活動をこれからも継続しながら、LGBTのことを特別な話題ではなく、誰にとっても身近なテーマとして考えられる社会を広げていきたいです。 そのために、一人の当事者の経験だけを「みんなに当てはまる正解」として伝えるのではなく、さまざまな立場や感じ方があることを、専門職として語弊のないよう丁寧に伝えていきたいと思っています。 誰もが自分らしく生きることを、安心して話せる空気を少しずつ増やしていきたいです。
この仕事で大切なのは、自分の考えを押し付けずに、相手の話をよく聴き受け止めることです。 また、LGBTを取り巻く社会の状況や制度、言葉の使い方は変化していくため、数字や判例などをその都度学び直す姿勢も欠かせません。さらに、一人ひとり感じ方や背景が違うからこそ、本や映画、さまざまな人との対話を通して、多様な視点を知っていくことが大切です。
-「知らない」ということを知っておこう- 高校を卒業すると、年齢、出身、育った環境・・・ 色々な人のなかに放り込まれます 近い環境の中だけで生きていくことも可能でしょう。 でもそうでない人に出会ったら? その人はあなたにとって「変な人」でしょうか? 知らないことが恥ずかしいのではなく、知らないことに気づかないでいることが恥ずかしいのです。 多くの人に会うこと、関わることを恐れないで。
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職業図鑑に登場する方々のような、現場で働く大人の話を、講演や特別授業として学校に届けられることがあります。ご登壇いただける方やテーマは時期によって異なりますので、「こんな話を聞かせたい」という段階で構いません。学校関係者の方は、運営までお気軽にご相談ください。